不育症(習慣性流産)

不育症(習慣性流産)とは

不育症とは、『妊娠はするけれど流産・死産を繰り返し、赤ちゃんを得られない場合』と定義されています。

流産は、妊娠全体の約15%に起こるとされており、女性の加齢とともに増加していきます。40代では、約40%にも上るという報告があります。

不育症の原因には、抗リン脂質抗体(免疫異常)、子宮の奇形、精子や卵子の遺伝子異常(染色体異常)等があげられますが、約70%は原因不明です。特にこの原因不明の部分には、年齢の高齢化に伴い、胎児の染色体異常が増加していると推測されています。

不育症の検査には、一般検査として、クラミジア抗原、膣分泌物最近培養、子宮膣部・頸部・内膜細胞検査を行います。そのほかに、子宮の形態検査や、プロゲステロンプロラクチンが関与する高プロラクチン血症黄体機能不全、甲状状腺機能異常、糖尿病等の内分泌代謝異常検査、血液凝固異常に対する検査、抗リン脂質抗体検査、染色体検査等を行います。

不育症は、流産を繰り返し赤ちゃんに恵まれないものではありません。過去の流産回数とその後に妊娠した確率の研究報告によると、
流産回数  妊娠成功率
2回      81%
3回      71%
4回      65.4%
5~6回     50%    です。

不育症の夫婦でも約85%の方が出産まで至っています。流産することを恐れ、避妊するかたも少なくないです。しかし、年齢という制限もありますので、積極的に子作りに励んでみてください。

また、鍼灸治療では卵巣や子宮の血流改善を行います。卵巣や子宮の質を向上させることができます。詳しくは不妊症をご覧ください。